ぬるで

大学図書館員の日常と非日常。

図書館機能の2つの側面

はじめに

 ぬるで氏はハタと*1気がついた。「図書館機能には2つの側面がある」と。これ如何に?

 

図書館機能の2つの側面

 図書館機能の2つの側面は「知識・情報(ソフト)」と「居場所(ハード)」という側面である。

 

知識・情報の側面

 知識・情報の収集・整理・提供・保存・公開・利用・創造に関する事業を行うこと。それが図書館の原理や本質だと思われる。つまり,核となる「知識・情報」が無ければ図書館ではないということだ。

 

居場所の側面

 それでは,「知識・情報」がありさえすれば,図書館なのだろうか?

 いやいや,そんなことは無いだろう。なぜなら,図書館は誰もが入れる*2という建物があるからだ。そう,「居場所」機能だ。

 最近の大学図書館にはだいたいラーニング・コモンズがあるし,公共図書館でもカフェやコミュニケーション・スペースが増えてきた。

 なぜか?

 誰もが入っていいし,排除もしないという理念があるからじゃないかと,ぬるで氏は考える。

 知識・情報を利用しなくとも,逃げ場として,しゃべり場として,遊び場として,暇つぶしの場として。そんな「居場所」として図書館が機能していると思われる。

 

まとめ

 理想(究極)の図書館とは,

  • その時点での全知識・情報を収集・整理・提供・保存してあり,公開・利用・創造ができる。
  • 知識・情報を利用しなくても,誰でもいつでも自由に,その場に居て良い。

ということかなあ。

 

 以下の記事で書いた良い図書館も,理想(究極)の図書館に近い。

nurude.hatenablog.com

 

おわりに

 逃げ場とか遊び場として,隠し部屋みたいのがあったら,楽しそう。 

 

参考

blog.nagano-ken.jp

*1:ようやく?

*2:少なくとも公共図書館は。

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