ぬるで

大学図書館員の日常と非日常。

情報編集を促す図書館

はじめに

 ぬるで氏は松岡正剛『知の編集工学』(朝日文庫)と『知の編集術』(講談社現代新書)を読み,唸った。

 

 「図書館が情報を提供するのは,お客さんが”編集する”のを助けるためだ。」と気づいたからでアール。

 

 

情報編集支援

 たとえば,学習支援は「図書館が提供した情報で,学生さんが,何かしらの学び(自分の知識の編集)をするため」と捉えられるじゃん。

 また,研究支援は「図書館が提供した情報に,研究者が+α(実験とか思考とか)を積み上げて,何かしらの発見や発明(世界の編集)をするため」と捉えられますね!

 つまり,すなわち,畢竟,図書館の支援は全て「編集支援」と一括りにできるんじゃないの? と発見しちゃったんだもんね。

 

 

 

情報編集支援サービス

 それじゃあ図書館の機能を情報編集支援だと捉えると,どんなサービスが考えられるだろうか?

  • (抽象的だけど)編集可能性の高い資料を収集・整理・保存・提供・公開する。
  • 遊び・対話・不足*1を演出する。

 ツッコミどころ満載ですね。*2

 

 

おわりに

 これからは図書館員として進路に迷ったら「情報編集を支援するには何ができるか?」を自分自身に問いていこう!

 編集支援という視点から見ると,図書館がもっと楽しくなりそうで,良かった良かった。

 

参考

知の編集工学 (朝日文庫)

知の編集工学 (朝日文庫)

  • 作者:松岡 正剛
  • 発売日: 2001/02/01
  • メディア: 文庫
 
知の編集術 (講談社現代新書)

知の編集術 (講談社現代新書)

  • 作者:松岡 正剛
  • 発売日: 2000/01/20
  • メディア: 新書
 

 

*1:『知の編集術』p.9より

*2:「編集可能性の高い資料」ってなんだよ? とか。「遊び」ってなんだよ? とかとか。あんまり考えつかないもんだ。

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