ぬるで

大学図書館員の日常と非日常。

次世代学術研究プラットフォームとこれからの学術情報システムの在り方(学術情報基盤オープンフォーラム2021)を視聴して

はじめに

 ぬるで氏は本日、学術情報基盤オープンフォーラム2021の「次世代学術研究プラットフォームとこれからの学術情報システムの在り方」を視聴して、たいそう驚いたのであった。

 

 以下のページからか、質問への回答・資料または録画動画を公開すると言っていたような気がする*1

コンテンツトラック2 - NII OPEN FORUM 2021

 

 以下、ぬるで氏の理解が間違っているかもしれないので、要注意!

 

一番驚いた内容

 「これからの学術情報システム構築検討委員会」を発展的解消させて、「図書館ネットワークシステム運営協会(仮称)*2」を作る構想があるみたい。JPCOAR(オープンアクセスやリポジトリ)やJUSTICE(電子ジャーナル契約)のように、NIIとNACSIS CAT/ILLシステムを使う機関の共同コミュニティにしたいようだった。

 

これは良いなあと思った内容

 新しいシステムに移行することで、以下のような連携が描けるかもしれない*3ということだった。

  • 電子ジャーナルや電子ブックの書誌データ(ライセンス情報含む)を扱えるようにする。
  • 書誌レコードフォーマットとして、MARC21(世界標準)とCATP(日本独自)の相互運用(変換?)をすることで、世界書誌や国際ILLにも対応する。
  • openBD(https://openbd.jp/)(出版社、書店・システムベンダー)と連携する。

 

雑感

 図書館の基幹システムであるNACSIS CAT/ILLシステムが変わる話で、ワクワクしました。協会設立で有料になるかもしれないという話は置いておいて……。

 ほんの少しだけデジタルアーカイブの話(システムで扱えるようにするような話)があったと思った(なかった?)ので、妄想です。

 現在多くの機関が使っているリポジトリシステムのJAIRO Cloudが新システムに移行しようとしていますが、デジタルアーカイブリポジトリも研究データもすべて次期NACSISシステム(メタデータの流通システム)に乗せられるんじゃない? と思ってしまいました。電子媒体のメタデータも扱うことにするということなので。

 

おわりに

 これから委員会のみなさま。色々と革新的なことを考えてくださり、ありがとうございます! 未来志向的な感じで元気が出ました。

 

参考

第29回 これからの学術情報システム構築検討委員会 議事要旨

https://doi.org/10.20736/0002000138

 

第29回 これからの学術情報システム構築検討委員会 配布資料

https://doi.org/10.20736/0002000137

 

current.ndl.go.jp

*1:まだ公開されていない

*2:名称はうろ覚え。

*3:全て実現できるわけではないが、可能性として。

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