ぬるで

大学図書館員の日常と非日常。

学術情報流通の生態系

はじめに

  ぬるで氏は考えた。「何を変えれば、学術情報のオープン化が促されるのだろうか?」と。何か何かと考えて「全体を捉えてからだな」というところに行きついた。

 

利害関係者一覧

 ということで、まずは、利害関係者は誰かを挙げてみた。なお、抜け漏れがあるガバガバの一覧である。

他館種

図書館関係団体

外部団体

関連機関

プレプリント・ポストプリントサーバ

  • arXive
  • ResearchGate

出版社・アグリゲーター・データベース

  • エルゼビア
  • ワイリー
  • シュプリンガー・ネイチャー
  • SAGE
  • OUP
  • CUP
  • EBSCO
  • Clarivate Analytics (Web of Science)

書店・ベンダー・代理店

図書館システム

  • NEC
  • FUSITSU
  • リコー

什器

政策決定

助成機関

利用者かつ生産者

  • 教員
  • 学生

研究する場

  • 大学
  • 研究所

受益者かつ未来の生産者

  • 市民

 

何を変えれば、学術情報のオープン化が促されるのだろうか?

 それでは、上記のどこを変えれば学術情報はオープンになるのか?

 もちろん出版社(エルゼビアとか)が値下げや即時オープン化をしてくれれば良いというのは分かる。しか~し、出版社も食べていかないといけないので「全て無料」は難しいだろう。

 

 むむむむむ……。どうしたら……。

 

 と色々と検索していたら「学術情報流通における「書誌多様性」の形成に向けて —行動の呼びかけ— 」に行きついた*1

 図書館として何を変えれば良いのか? の回答としては、

図書館,コンソーシアム,図書館協会

・既存の投資の多様性のレベルを評価する.

・オープンな基盤を含む多様なコンテンツやサービスへの投資をより簡単に行えるように,「購読料モデル(pay for access)」や「出版料モデル(pay to publish)」といった取引単位での資金モデルに代わる,資金の標準モデルと基準を確立する.

ということです。

 

 

 

 そう、つまり「図書館の投資先を変えていこう!」ということだ*2

 

 

 

 

 ということで、以下宿題。

 お高い電子ジャーナルを買わずに、APC(Article processing charge:論文掲載料)も支払わずに、学術情報を早く確実に提供する方法はあるのだろうか?

 

 

おわりに

 10ページの短い提言なので、ぜひ読んでみてください。オススメです。

*1:前回の記事で書いた箇条書きのメモのほとんどが言い尽くされていてちょっとビビった。 

nurude.hatenablog.com

*2:読み違えている?

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