ぬるで

大学図書館員の日常と非日常。

ちょこっとちょっかい著作権

はじめに

 著作権って,難しいよね。他人の著作権を侵害しないようにしないとね。

 ということで,著作権にちょこっとちょっかいを出してみた。

 

ちょこっとちょっかい著作権*1

ぬるで:今日お訪ねしましたのは,著作権さんの事務所です。わたしは図書館の代表として要望をさせていただきます,ぬるでと申します。どうぞよろしくお願いします。

 

著作権:よろしこ。こぶた。田んぼの草取り。鱗粉。

 

ぬるで:(なぜ,しりとり?)日本の著作権さんでよろしいですよね?

 

著作権:日本の著作権です。著作権法で規定されています。もっともっと,著作権者の利益になるように,頑張りマッスル。

 

ぬるで:(ん? 著作権者の利益だって?)「公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与する」って書いてあるので,「公正な利用」についても,頑張ってほしいというのが図書館の要望です。

 

著作権:おいおい。著作権者の権利を制限してたくさん使わせてあげてるじゃない。もう十分じゃない? もっと必要ってこと? ぷんすかぴーのぴー。

 

ぬるで:(わちゃちゃ。沸点低いのね。)すみません。たしかに,図書館では資料を複製できるように,してもらってますね。

第三十一条 国立国会図書館及び図書、記録その他の資料を公衆の利用に供することを目的とする図書館その他の施設で政令で定めるもの(以下この項及び第三項において「図書館等」という。)においては、次に掲げる場合には、その営利を目的としない事業として、図書館等の図書、記録その他の資料(以下この条において「図書館資料」という。)を用いて著作物を複製することができる。

一 図書館等の利用者の求めに応じ、その調査研究の用に供するために、公表された著作物の一部分(発行後相当期間を経過した定期刊行物に掲載された個々の著作物にあつては、その全部。第三項において同じ。)の複製物を一人につき一部提供する場合
二 図書館資料の保存のため必要がある場合
三 他の図書館等の求めに応じ、絶版その他これに準ずる理由により一般に入手することが困難な図書館資料(以下この条において「絶版等資料」という。)の複製物を提供する場合
2 前項各号に掲げる場合のほか、国立国会図書館においては、図書館資料の原本を公衆の利用に供することによるその滅失、損傷若しくは汚損を避けるために、当該原本に代えて公衆の利用に供するため、又は絶版等資料に係る著作物を次項の規定により自動公衆送信(送信可能化を含む。同項において同じ。)に用いるため、電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下同じ。)を作成する場合には、必要と認められる限度において、当該図書館資料に係る著作物を記録媒体に記録することができる。

3 国立国会図書館は、絶版等資料に係る著作物について、図書館等又はこれに類する外国の施設で政令で定めるものにおいて公衆に提示することを目的とする場合には、前項の規定により記録媒体に記録された当該著作物の複製物を用いて自動公衆送信を行うことができる。この場合において、当該図書館等においては、その営利を目的としない事業として、当該図書館等の利用者の求めに応じ、その調査研究の用に供するために、自動公衆送信される当該著作物の一部分の複製物を作成し、当該複製物を一人につき一部提供することができる。

 

けど,もうちょっと変えてほしいんですよ。以下の記事で書いたのですが, 改正の意思はないですか?

nurude.hatenablog.com

 

著作権:なぜ,私が変わらねばならない。控えおろう!

 

ぬるで:(また,怒らせてしまった。)と,と,ところで,アメリカやイギリスの著作権さんとは旧知の仲ですか?

 

著作権:うむ。そうじゃ。

 

ぬるで:「フェアユース」って知ってます?

 

著作権:公正利用のことでしょ。もち知ってるって。

 

ぬるで:(人格が一定してないぞ。)日本にも導入できないでしょうか?

 

著作権:うーん。考えちゃってもいいかもよ。

で・も・ね,権利者の反対がものすごいと思うわよ。対話で解決できるかしら。

 

ぬるで:図書館代表として,ちょこっとちょっかい著作権をしてみます。

 

著作権:若造よ。やってみるがよい。私はいつでも,ここにいるぞよ。

 

ぬるで:本日はお時間を割いてくださり,ありがとうございました。

 

著作権:ありがとうございました。また来なさいな。南無阿弥陀仏。土。著作権

 

おわりに

 まだ動き出していないぬるで氏であった。まずは図書館団体の著作権委員会みたいのに入らなきゃか…。

 

参考

www.cric.or.jp

 

ja.wikipedia.org

 

kotobank.jp

*1:言葉遊びです。今回の記事はこれが言いたかっただけ。新しいことは学べません(自分も)。

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