ラーニングコモンズとか学習支援とか
はじめに
10年ほど前に大学図書館業界に入って,ホットな話題は「ラーニングコモンズ*1」と「機関リポジトリ*2」でした。
この10年で,コモディティ化した感があるので,今回はラーニングコモンズについて,ややぼんやりした不安と期待を書いてみた。
ラーニングコモンズ
ラーニングコモンズは「学生さんの学習環境の充実と,困ったことがあったら質問できるサービスのセット」と理解しています。
場所の整備
図書館はもともと学習の場として,機能していた*3。
それに加えて,可動式の机とか,ホワイトボードとか,学生さんが複数人で学習する場所を整備したのが,ラーニングコモンズだろう。
人の整備
論文やレポートの執筆支援とか,数学の分からないところを一緒に解決する支援とか。
学生さんが学生さんを支援する方法と,教員や職員が学生さんを支援する方法がある。
[提言]得意分野で攻めよう
あれっ? ここでの図書館員の役割って何?
レポートの書き方や数学の知識なんて,ないじゃないか!
ということで,図書館員の得意分野で攻めましょう。それは…,
「文献調査支援」
そう,昔から図書館員の役割とされていた「文献調査」で乗り切ろうじゃありませんか*4。
文献調査って結構大変だと思うんですよ。
各図書館員が得意な*5主題知識を深めて,もっともっと積極的にお客さんである学生さんにアピールする。
図書館のヘビーユーザーが少しずつ「図書館員を使い倒す」ことができるようになる。
口コミでサービスが広がる。
お客さんが増える。という捕らぬ狸の皮算用をしてみました。
おわりに
いつも提言で終わるけど,自分はもっと学ぶことができるのか?
それは誰にもわかりません*6。
ああ,もうネタが尽きそう…。